1000文字の話。
『シオン、少し先に広場が見える。』

『そう。ありがとう。』

リュイと頭の中で会話をしながら、僕は暗い森の中を、リュイは遥か上空を行く。

少し進むとリュイの言った通り、木々が焼かれて出来た広場があった。

多分ゴブリン達の仕業だろう。とすれば、この辺りを徘徊している可能性もある。

背中に冷たい物を感じながらも、僕は平静を装いリュイに『昼ご飯にしよう。』と声を掛けると、倒れた木に腰をかけた。

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