瞳の色
いや、色が無いっつーか、なんつーか・・・。
どう考えても
【目の色が無い】
としか説明が出来ない。
「んじゃー、このまま授業始めるぞー」
授業が始まったが、俺はずっと考えていた。
「・・・ねぇ。」
『えっ!!?』
急に谷村が話しかけてきたから驚いた。
「・・・・・・教科書、無い。」
『え?あ、そうだったな。はい」
俺は谷村と机をくっつけ、教科書を机と机の間に置いた。
「・・・・・・どうも。」
『お、おう;』
無愛想な奴だな・・・;
それから授業が終わるまで谷村とは一言も喋らなかった。
・・・まぁ、授業中なんだから当然なんだけどな?(笑
俺はチラッと谷村を見た。
「・・・・・・。」
寝てる。
転校初日からいいのか?
まぁ、俺も入学式当日から授業サボってたから人のこと言えないんだけどな(笑
「よーし、じゃあこの問題を・・・谷村!お前解いてみろ。」