瞳の色

あ、起きた。


「・・・・・・?」


全然今の状況理解してねぇな;


『ここの問題の答を黒板に書くんだけど・・・分かる?』


寝てたからな・・・;


「・・・ん、分かる。」


『えっ!?』


寝てたのに分かるのかよ!!?


谷村は席を立ち黒板の所へ行き、スラスラと答えを書いた。

そして書き終わったら自分の席に着いた。


「正解だ。」


先生が赤いチョークで丸を書いた。


・・・す、すげぇ。


俺は小さい声で谷村に聞いた。


『お前、頭いいんだな。前の学校で学年何位だった?』


「・・・・・・1位、だったのかも。」


『かもって・・・;』


「・・・ハッキリと覚えて無い。」


『何だそりゃ(笑』


俺が笑ったら谷村は


「お腹空いた・・・。」


と言っておでこを机にくっつけた。


今、1時間目なんだけどな;


『・・・マイペース、だな;』


「・・・・・・寝る。」


そう言って谷村は本当に寝たのだった。


授業に集中出来ない俺は窓の外を眺めることにした。


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