瞳の色
外では1年生が走っている。
多分・・・否、絶対持久走大会に向けてだ。
俺の学校は10月に持久走大会がある。
それで今月から体育の授業はこれからずっと持久走だ。
ま、俺は持久走は嫌いでは無い。
タイムもそこそこ速い方だ。
俺はこの時間ずっと外を眺めていた。
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《キーンコーンカーンコーン》
チャイムが鳴り、授業が終わった。
『おい、谷村。授業終わったぞ。』
一応、ずっと寝ていた谷村を起こした。
「・・・・・・帰っていいの?」
『いい訳無いだろ;』
目を擦りながら起きる谷村にツッコんだ。
すると、さっきまでの静けさはどこに行ったのか。
谷村の席にわんさか人が集まって来た。
「谷村さん、美人だね!」
「ねぇ、“愛ちゃん”って呼んでもいい?」
「前の学校ってどんなんだった?」
「どこから来たの?」
出た。
女子の質問攻撃。
谷村、可愛そうに・・・。
谷村は質問する女子の顔を見た。