瞳の色
「......分かんない。」
「「「「『え?』」」」」
「一斉に言われても分かんない。...1人ずつ順番に。」
あ、なるほどな。
谷村の事だから、質問の答えが分かんねぇのかと...;
「そ、そうだね!」
「ごめんね!!」
女子達は焦りながら謝った。
「......否、謝ることじゃない。誰から質問するの?」
「えっと、じゃあ私から......」
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次の授業のチャイムが鳴るまで谷村は女子の質問攻撃に対応していた。
『お前、よく耐えられるな。』
俺は質問攻撃が終わって、谷村が一息ついた所に話しかけた。
「......何?お前も質問?」
『違ぇよ。たくさん質問されて疲れねぇのかって聞いてんの。』
「......ただ質問されたから答えた。疲れるとか無い。」
そう言って谷村は本を読み始めた。
.....これから授業だってのに;
『ま、いっか。』
俺はこれから何か起きるんじゃないかとワクワクした。