--







クラスに入るなり、

私を見て、ひそひそ話が始まった。



昨日掃除断ったからかな。


まぁ、気にしないけど。



私は涼しい顔をして席についた。




―――ガラッ


「きりーつきょーつけーれいー」


またやる気のない挨拶。






「えー、今日は転校生を紹介します」



先生は黒板に名前を書き始めた。




この時期に転校生って…

…まあ、どうせくだらないやつか。



そう思って黒板ではなく窓の外を見ていた。





「…じゃあ白川くん入って。」



―――ガラッ






< 12 / 55 >

この作品をシェア

pagetop