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「先ほど、先生から紹介してもらった白川 将真です!」


……



「…え、かっこよくない?」

「やば…っモデルかなんかかなっ」

「染めてるべあれ」



いっきに教室がざわめいた。



あまりにもみんなが騒ぐので

私も黒板のほうに目を向けた。




少し赤みがかった髪色で、

ほど良い短髪で、170㎝以上ある身長。

顔も整っていて、清潔そうな

世間でいう、草食系のモテる男子像を

あてはめたような男の子だった。




「…趣味はー…スポーツ全般で、特技は球技かな。よろしくお願いします」



そう言って、丁寧にお辞儀をした。

また、黄色い歓声がとぶ。



…趣味がスポーツ全般って、何でもできます!

って自己主張してるようなもんじゃない。


そーゆうやつにかぎって

運動音痴だったりするんだよね。




そんなことを思いながら


軽くため息をついた。





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