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「じゃあー白川は後ろの窓側から2列目の木下の隣にすわってくれ。」
……え゛。
よりによって私の隣?
…最悪。
あんまかかわりたくないのに。
女子からはグチグチ文句が聞こえるし。
私が好きで隣になったんじゃないっ
「…木下さんだっけ?」
突然、席に座った白川くんが話しかけてきた。
「…そうだけど…。」
そっけなく返す私にたいして
まっすぐに見つめてくる。
…すごく、きれいな瞳…。
「…下の名前は?」
「………実樹…だけど」
なんでっ!なんで下の名前を聞くわけ?
…周りからの視線が痛い…。