--
名前
「白川くんってどこからきたのーっ?」
「東京だよ」
「やっぱぁ、モデルとかやってたのぉ?」
「んー…俺そーいうの興味ないんだ」
「…かっこいい~…♡」
今は昼休み。
私の席は大変なことになっている。
白川くんが人気すぎなせいで
クラスの男女ほぼ全員が
白川くんの席の周りびむらがっていて
ご飯を食べられる状態じゃない。
「……あ、実樹がご飯食べれないから、後でにしてくれる?」
白川君は私の様子に気づいて、
周りにいたみんなに言った。
「えーっ!…木下さんだけなんで下の名前呼びなのぉ?」
女子みんなが反論する。
「俊也のことも名前呼びだよ?」
白川くんが笑いながら言う。
「坂野くんは男子だもんー私のことも下の名前で呼んでっ」
夢ちゃんという学年1美女らしい子(よくわかんない)
が先頭をきって、白川くんに詰め寄った。