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「えっと…あのっ「白川くん」



私の言葉をさえぎって、

将真くんの後ろから声がした。



…上原さん…




「……今日、一緒に帰れる…?」




上原さんは、得意の上目づかいで

将真くんを見つめた。



こわくて…将真くんの顔が見れない。



平塚くんも、空気を察して

帰っちゃったみたいだし

…すっごく気まづい…



…将真くん…きっと上原さんと

帰っちゃうよね…?



私、このまま黙って帰ったほうがいいかな?





「……俺、これから実樹と話あるから。ごめん」





将真くんは上原さんのほうを向いて

きちんと丁寧に断った。





………『実樹』って、呼んでくれた…。





話、聞いてくれるんだ…





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