--








私は空腹に耐えられず、


自分の部屋に急いで戻って

リビングへ下りた。



お母さんと二人でちゃんと

ご飯を食べるのも久しぶり。



笑顔で話せるのも久しぶり。




聞いたばっかりの将真くんのアドレスを

携帯に登録して、何分も考えてメールをうつ。


――――――――――――
dear将真

木下 実樹です!
よろしくお願いします。
――――――――――――


あんまりうったことない

メールだからすごく時間がかかった。


シンプルなメールだったけど、

すごく考えて、時間をかけてうった。



『~♪~♪♪』


「はやいっ」

私はそんな独り言を言って、携帯を開いた。


――――――――――――
dear実樹

なんで敬語なんだよ♪(笑)
よろしくな!
――――――――――――








< 38 / 55 >

この作品をシェア

pagetop