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「木下さん…ちょっといい?」




ちょっと早めに来て、席に座ったら


隣のクラスの日向さんが話しかけてきた。



いつもクラスの中心で、

上原さんと仲が良い子だ。




「あ…うん。」


私は立ち上がって日向さんの前に立つ。



髪を二つに結んで、丸い目が特徴的な


女の子らしい子。



何かを言いたげだけど、

言いにくそうに、うつむいている。




「……うちと、友達になってほしいの」




日向さんがやっと、顔をあげて

私の目を見て、言った。




…ん?




……私と、友達?





「え???!!」










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