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つい、心の中の声が漏れてしまい


大きな声で言ってしまった。




「…嫌…かな?」



日向さんがまたうつむきかげんで言う。


「いやっ!嫌とかじゃないんだけど…

私、そういうの慣れてないから…」



「私…初めて見たときから木下さん可愛いなって思ってて…。昨日見たらもっと可愛くなってて、仲好くなりたいなって思ったの!だから、これから少しずつでいいのっ!良かったら、仲良くしよう」



必死で、訴えるように私に言ってくれた。


素直に、私も日向さんと仲良くなりたい。


と、このとき思えたんだ。




「…私で良かったら」


私も、少しだけど日向さんにほほ笑んだ。



「やったぁっ!じゃあ、実樹ちゃんって呼ぶね!それから~…うちのことは悠(ハルカ)ってよんで!あっうちのクラス担任来たから、もう行くね!またあとでねっ実樹ちゃん」




日向さんはすごい早口でそう言うと、

走っていってしまった。




…なんか、すごいけど…


可愛らしい子だなぁ…






初めて同年代の女子を、好きになれた気がした。




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