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「へぇー…実樹すごいな!人気者じゃん。」
私がぼーっとしていると、
後ろから突然声がした。
「!!将真かぁっびっくりしたぁーおはよう。」
「おはよー!実樹、昨日メール無視ったろ?」
将真は少しムッとした表情で言った。
「あ!ごめんっ!あの後すぐ寝ちゃって…」
私はあわてて謝った。
「……まっいーや!俺のこと、将真って呼んでくれてるみたいだしっ」
将真はそう言って、いきなり笑顔になった。
…そんなうれしいのかな?
私に名前で呼ばれたの…。
将真を見てると、知らないうちに
自意識過剰になってしまう。
「実樹、今日一緒帰れる?」
将真は先に席に座って、私を見た。
「へっ?!うん!一緒に帰れるよ!」
「よっしゃ!俺優先だかんな?」
無邪気な、本当にうれしそうな
将真の笑顔を見てると、
私まで、ほっぺがゆるんじゃうよ。