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将真くん…か…。
女の子で名前を呼ぶ人、
私しかいなかったのにな…
…なんて、図々しいことを考えてしまった。
悠ちゃんはフレンドリーな人だから、
そのくらい普通なのかな…
「ありがと!じゃあ、うちのことは悠って呼んで?」
「うーん……わかった!悠な。よろしく」
…えっ…?
将真…悠ちゃんのこと、
私みたいに名前で呼ぶの…?
…私は特別みたいに、
『実樹』って、名前で呼んでくれたのに。
…悠ちゃんのことも、
特別みたいに、名前で呼んじゃうんだね。
…将真にとって…悠ちゃんは特別かな?
「じゃっ!実樹、将真くんまた明日ねっ」
悠ちゃんは、大きく手を振りながら
急いで教室をでていった。