Boys Kissシリーズ・『年下とのキス』
年下とのキス
高校の正門が見えてきた。

俺は息を整え、体を少し揺らし始めた。

そして校門をくぐるなり…。

「センパイ! おはようございます! 愛してます!」

ヨーイ…ドンッ!

「あっ、何で走って逃げるんですかー!」

捕まりたくないから。

ウチの高校、土足OKで本当に良かった。

そのまま校舎の中に入り、本当はいけないけれど廊下や階段を走る。

「ちょっ…待ってくださいよー! センパイ!」

周りの生徒は心構えていたように、避けていく。

…まあ毎朝恒例だからな。

だから俺もスピードを緩めず、校舎の中を走りまくる。
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