君想い
ー屋上ー


「…」

『春?泣き止んだ?』

「…ッよっしゃ!!!!」


春、自分のほっぺを思いっきり叩いた。


「イテテ…」

『ど、どうしたんだよいきなり…』


そしていっちーのことを

キッとみて、


「安心していっちー!!

 春がいっちーをまもるから!!!」


そう宣言した。


『はぁ?なんだよいきなり。

 てか、まもるって…ふつう逆じゃね?』

「いいの!春がいっちーをまもる。

 そんで美鈴をだまらせる。

 そう決めた!!

 よし…やってやるーーー!!!」


最後に上を向いて、

宇宙に届くぐらい大声で青空に叫んだ。




「いっちーのことをまもーーーる!!!!

 誰にも渡さなぁぁぁぁぁい!!!!!」
< 51 / 62 >

この作品をシェア

pagetop