君想い
「俺があんたを選ぶことは、

 残念ながら0%なんだよね」


美鈴はえっ?て顔してる。


『な、なんで?

 だって、春なんか…』

「“なんか”ってやめてくんない?

 春は俺の彼女だし。

 妄想してんの、あんたじゃん」

『う、うそやぁ~市原君まで。

 へんなこと言わんといてよ』

「ここまで言ってもわかんねーって、

 お前、世界一のバカだよ?」



いっちーは春の手を掴み、美鈴に

「もう春に近寄んないでくれる?」

って言いのこして、

屋上から降りた。


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