幸運の器
悠斗が中に入っていいものか迷っていると、部屋の中から早く入ってくるよう急かす声が聞こえた。
恐々、襖を開けてみるとそこは6畳ほどのこじんまりとした和室になっていた。
その和室の中央に布団が敷かれて、その中から腰を起こした華音がこちらをじっと見ている。
その華音の姿を見て思わず動きが止まった。
華音の状態はひどいものだった。
至る所が包帯で巻かれ、顔はほとんどが包帯でぐるぐる巻きにされている。
おそらく、布団に隠れて見えないところも同じように包帯が巻かれているのだろう。
恐々、襖を開けてみるとそこは6畳ほどのこじんまりとした和室になっていた。
その和室の中央に布団が敷かれて、その中から腰を起こした華音がこちらをじっと見ている。
その華音の姿を見て思わず動きが止まった。
華音の状態はひどいものだった。
至る所が包帯で巻かれ、顔はほとんどが包帯でぐるぐる巻きにされている。
おそらく、布団に隠れて見えないところも同じように包帯が巻かれているのだろう。