幸運の器
ひと時の逢瀬
それから数日は、全く何もやる気が起きずただ無為に日々を過ごしていた。
大学にも行かず、ほとんどを家の中で過ごしていたが毎日必ず行くところが二箇所ある。
それは、葵の学校と葵の住んでいるマンション。
学校には登下校の時間を狙って門が見えるところで毎日葵が来るのを待つが、どうやら葵もこの数日学校を休んでいるようで全く姿を見かけない。
葵とたまに一緒にいるのを見かける子を捕まえて葵のことを尋ねてみても、
「知りません」
の一言。
マンションに行ってもそれは変わらない。
チャイムをいくら鳴らそうが、まるで誰も住んでいないかのように何の反応も返ってこない。
何回行こうとも、結果に変化はなかったが、どうしても行かずにはいられなかった。
「これじゃ、まるでストーカーだな……」
その日も悠斗は、葵のマンションまで行き部屋番号を押したが何の反応もないのを確認すると、家まで戻った。
大学にも行かず、ほとんどを家の中で過ごしていたが毎日必ず行くところが二箇所ある。
それは、葵の学校と葵の住んでいるマンション。
学校には登下校の時間を狙って門が見えるところで毎日葵が来るのを待つが、どうやら葵もこの数日学校を休んでいるようで全く姿を見かけない。
葵とたまに一緒にいるのを見かける子を捕まえて葵のことを尋ねてみても、
「知りません」
の一言。
マンションに行ってもそれは変わらない。
チャイムをいくら鳴らそうが、まるで誰も住んでいないかのように何の反応も返ってこない。
何回行こうとも、結果に変化はなかったが、どうしても行かずにはいられなかった。
「これじゃ、まるでストーカーだな……」
その日も悠斗は、葵のマンションまで行き部屋番号を押したが何の反応もないのを確認すると、家まで戻った。