アイツとコイツは許嫁。
「てなわけで!みんなー!」
俊哉が空を仰いで叫んぶ。
「応援再開ぃいいぃい!!」
その後、きれいなハーモニーが出来た。
「「「おおおおぉおぉおぉ!!!」」」
他のクラスの応援に負けない盛り上がり。
俺らのクラスは応援だけで、何かの賞が取れるんじゃないかって思った。
「とっとと走れええぇえぇ!!」
俺のクラスの奴が借り物を書いた紙を持ちながらこっちに走ってきた。
応援してる途中、
「おい!俊哉、来い!!」
俊哉が借り物として連れていかれた。
「え!な、おま・・・何っ!?」
軽くパニックになりながら、走る俊哉。
見事1位でゴールした。
「よっしゃああぁあぁ!!」
そんなわけで借り物競走が終わった。
借り物競走のメンバーが戻ってきた時に聞いてみた。
「何で俊哉なわけ?」
俊哉を連れて行った奴の隣で、俊哉は不機嫌そうな顔をしていた。
紙を持ったそいつは、得意げに笑ってそれを見せた。