アイツとコイツは許嫁。
「ごちそうさまでした」
隣で摩央は一足早く夕食を済ませ、食器をキッチンに運んでいました。
ふん、とっとと部屋に戻るがいいですわ。
摩央が部屋に戻った後、わたくしも夕食を済ませ部屋に戻りました。
夜、寝る前に飲み物を飲もうと、キッチンへ行きました。
「・・・アイスティーでも飲もうかしら・・・」
そう思っいましたのに、冷蔵庫の中には見事にジュースとお茶しかありませんでした。
・・・ついてないですわ。
しかたなく、適当に選んだモモのジュースを手に取り、コップについで飲んでいた時です。
「・・・」
「・・・」
お風呂からあがり、頭から水を滴らせている摩央が来ました。
運命のいたずらとはこういうモノなのでしょうか?
運、悪すぎです。
視線を合わせず無言でジュースを飲み続けました。
飲んでも飲んでも、なくなりませんわ。
ジュースの量が無駄に多い気がします。