アイツとコイツは許嫁。


飲み干した後、逃げるように部屋に戻りました。


「はあー・・・」


ベッドに入った瞬間、無意識にため息が出ました。


こんな状態で明日も明後日も、一緒に学校へ通うのですか?


出会った時より、最悪な状態ですわ。


・・・もういっそわたくしが謝ってしまえば済む話なのでは?


「・・・なっ!」


今考えた事を振り払うように目を硬く閉じました。


何でわたくしが謝るんですか!


ありえません、確実に悪いのは摩央の方なのです!


あんな事を考えた自分が恥ずかしいですわ。


そうです、わたくしは絶対謝りません。


摩央から謝るのを待つのみなのです。


しばらく自問自答をしていたら、いつのまにか意識がなくなっていました。


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