アイツとコイツは許嫁。
相手は身長180あるかないかというデカイ人でした。
金髪で服をだらしなくきていました。
その人と一緒にいた人も赤茶色の髪の毛でいかにも「チャラいです」って感じの服装でした。
だからってひるむわたくしじゃありませんわ!
「ちょっとお待ちを!」
素通りしようとした2人を呼び止めました。
「・・・ぁんだよ」
返事をしたのは金髪の方でした。
まあ、どっちでもいいですわ。
「人にぶつかっておいて、『ごめんなさい』のひとつもないのですか?」
金髪の人はだるそうに、
「は・・・?うざ」
そう言ってまた歩き出しました。
・・・ありえません。
そう思って口を開きかけた時、
「あいつ、今機嫌悪いからやめておいた方がいいよ。」
赤茶色の人がそう言って、
「何しでかすか分かんないから」
金髪の人の後を追い人ごみの中に消えていきました。