【短】わたくし暴走族になります!!
「ゲホッ…グハッ…」


倒れ込んだ晋一さん。

今日の俺は冴え渡ってるみてぇで、一発もくらうことはなかった。


「もう二度と俺の前に現れんな!!」


最後にそれだけ吐き捨てて、その場から離れようとした。


「蓮さん…今まですみませんでした!!」


「鷹に帰ってきてください!!」


そんな言葉たちがうれしくて、気付くのが遅れた。


……後ろからナイフを握りしめて走ってきた晋一さんに。




「死ねー!!」


目が普通じゃない。

ヤバイ…そう思った瞬間、俺の目の前に人影が現れた。


ピンクのヒラヒラのスカート。

は?


「バカ!!止めろっ」


必死に叫んだ俺の言葉は掻き消されて、無駄なものとなった…。
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