ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ


「有難う。
泣くだけ泣いたら、すっきりしちゃった。」


とびっきりの笑顔を見せてくれた。


「良かったな。」


僕も、笑顔を見せた。


「桜井君、好きな女の子とかいないの?」



ドキッ!



「いっ…いないよ。」


咄嗟に、空を見た。

何の汚れもない、真っ青な空を。


「ホントにぃ~?
その顔はいるでしょ?薄情しちゃいな!」


「わっ…やっ止めろよ…。
くすぐったいって」

花梨が、僕の脇をこそばしてきた。


< 41 / 164 >

この作品をシェア

pagetop