ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ
「桜井…君……めんね…?」


涙を綺麗に、頬を伝い顎から落ちていた。


「ハァ…んな時に…ハァ…人に気ぃ…使ってんなよ……。」

「……めんね?」


震える手を差し出して、呼吸が乱れる僕の背中を摩ってくれた。


「此処じゃ…なんだから…場所…移そう……。」


そう言って、花梨の手を握りしめて、僕達は、近くの公園に歩いた。


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