ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ
一つしかない街灯の下、二人でベンチに腰を下ろした。


「別れたのか?」


「……ん。」


弱々しく返事して、コクンと頷いた。


「そっか……。」


「バカだね…私。
バカみたい。
たかが彼氏と別れた位で、こんなに取り乱して…。」


膝に置いたバッグを、ギュッと握った。

「そんな事…。
でも、それだけ水谷の事が好きだったんだろ?」


「…うん。」


「そこまで、花梨は人を愛したんだから凄いよな。
僕は、そんな恋愛した事ないから…。」


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