ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ
「好きな人いるんだ…ごめん。」


「そ…ですか。
呼び止めて、すみませんでした。」


そう言って、俺から遠ざかって行った。

「あんたなんかに…興味ない。」


俺は、教室に向かった。


ガラッ


視線を送ると、花梨が一人、夕焼けに染まる教室の中、机に突っ伏していた。


「花梨?」


花梨に向かって歩いた。


すると、大きな瞳を閉じて、規則正しい呼吸をして眠っていた。


「花梨?」


そっと頬に触れた。


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