ストーカー・・僕は君に愛を捧ぐ
「…ん……。」


僕は、花梨が目を覚ます前に、教室を出た。


体を起こして、眠い目を擦りながら周りを見ていた。


ふぅ…


大きく息をはいて、もう一度教室に入った。


「あ、桜井君。」


「あれ、花梨まだいたんだ?」


今、初めて入って来た顔をする。


「うん。佐知子が終わるの待ってたら、いつの間にか寝てたみたい。」


「佐知子?あぁ、バスケ部…の?」


中川 佐知子(ナカガワサチコ)
彼女とは、高校入ってからの友達だ。



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