黒猫物語






そこにはもう死んでしまったはずのワンちゃんの足が歩いている光景が見えたのです。




うそだと思いながらもう一度見直すけど、そこにはもう何もなかった。





今のは、夢?



それとも、錯覚?




思い出して、また涙が込み上げてきた。



もしかしたらそれは、私に姿を見せてくれたのではないかと思うのです。







あとから聞いた話では、お母さんも時々線香の香りが家の中で香るときがあったのだということだった。





それは、ワンちゃんがまだここにいるよと私たちに知らせたかったの知れないとー…。







・・・End.








< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop