黒猫物語
こんなのイヤ……
私の髪はどこっ??
恐怖にかられながら、目を頑なに瞑るしかありませんでした。
「……、◯◯◯、◯◯◯!」
ふと、私の名前を読んで肩を揺する声が聞こえて目を開けました。
「もう、何やってんの。遅刻するわよ?」
そう言って声をかけたお母さんは私の部屋から出て行った。
えっ…何で私、自分の部屋にー‥。
気づけばそこは、洗面所ではなく、自分の部屋で私はまだ、布団から出ていなかったのです。