黒猫物語
「う゛っ…うぅー‥」
「ほら、もう泣かないで」
私は母に慰められていたけれど、どうも涙が止まらない。
「仕方なかったのよ。もう歳だったから…」
私の背中をさすりながら、優しく話す。
でも、いくら歳だからって私が居ないときに、死んじゃうなんて…あまりにも悲しすぎる。
そう、私の最愛のペット、家族でもある犬が修学旅行へ行っている間、ワンちゃんは天国に旅立ってしまった。
よりによって、私が居ないときに…。