オマジナイ
…しかし少女にとっては、予想もつかないことが、身近に起こっていた。

いつも通りオマジナイを終えた少女は、残り1日であることから、気を抜いていた。

物陰から、先輩が自分のオマジナイをしている姿を見ていることを気付かず―。

教室を出て行った。

そして物陰から、先輩は出てきた。

女の子の机を手で触れ、僅かに険しい表情をする。



―そして44日目。

少女よりも早く、先輩は学校に来ていた。

やがて女の子が教室へと近付く中、先輩は先に少女の机の前に来ていた。

先輩の目には、ドス黒く、紫がかかったモヤが映っていた。

モヤは机を取り囲むようにして、蠢いていた。

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