オマジナイ
マカは教室内にいた生徒に声をかけ、リリスのことを聞いた。

例の少女と仲が良かったと聞いて、わずかに顔をしかめた。

けれどすぐに礼を言って、教室を出た。

廊下を歩いている最中、マカの頭の中はリリスのことでいっぱいだった。

何の変哲もない普通の少女だった彼女。

しかしリリスと接触することで、変化が起きていたようだった。

マカは自分自身にも、何かマジナイをかけられていることに、気付いていた。

けれど大したことではないと、思っていたのが間違いだったようだ。

やがてミナへと歪な形でマジナイは向けられ…あんなことに。
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