思い出の前に
「もう来てたの?早いね〜」



ミサは、白のTシャツにデニムのミニスカートにウエスタンブーツという出で立ちだった。



「くそっ!かわいい」



安堂はミサに聞こえないように悔しがった。



だが、そのかわいいミサは未来永劫安堂のものにはならない。



残念。



「あ〜なんかバスの時間とか合わなくて」


「歩いてこれる距離なのにバスできたの?」



言い訳も下手くそなのか。



みなさま、こんな安堂を温かく見守ってください。
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