恋するキモチ
「…で、ここが鑑識ね。さっき会った松坂さんもここにいるから」

段ボールの量がかなり多い、というわけで、先に持っていく予定の場所を全部案内してもらい、手分けして運ぶことになった。


「じゃあ…頑張ろうか。」

段ボールの前に呆然と立ち尽くす2人。

「ま、これが終わって、とくにでかいヤマもなかったら、飯でも食べに行くか」

山下の提案に、思わずえっ?と聞き返す。

歓迎会も兼ねて、どうだろうか?ということらしい。


もしかして、成田さんもくる!?


そう思い、二つ返事で承諾した。


こうなると…段ボールごときに手間取ってなんていられないわ。


山下は右から、京子は左からということで、それぞれ段ボールを運び始めた。
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