恋するキモチ
「うわぁ!」

男の叫び声と同時に。どすっという鈍い音がした。
音のした方を見てみると、地面に倒れている男の姿と、手錠をかけている杉本の姿があった。

「杉本!」

慌ててそばに駆け寄ると、杉本は満面の笑みを浮かべながら嬉しそうに答えた。

「やっぱりこの人、犯人でした」

「な!?」

一体、この短時間で何があったというのか。
あっけにとられた俺は、ただただぽかんと口をあけているしかなかった。

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