恋するキモチ
布団にそっと寝かせる。
と、急に京子の目から涙がこぼれた。


な、なんだ!?


さっきまで気持ちよさそうに眠っていた京子はどこへやら。
まるで苦しそうな表情を浮かべて唸っていた。


起きてるわけじゃなさそうだが…


怖い夢でも見ているのかと思い、少し躊躇したが、京子の体をゆすった。

「おい、杉本?大丈夫か?」

何度か体をゆすったところで、杉本が目を開けた。
大きく見開いた目でこっちを見つめていたかと思うと、いきなりがバッと抱きついてきた。

「な!?す、杉本!?」

思わず声が裏返る。
京子の行動の意味がわからず、慌てて京子を引き剥がした。

「どうした?大丈夫か?」

まだ寝起きだからか、引き剥がされた京子は少し戸惑った顔をする。
が、次の瞬間。

「ご、ごめんなさい!」

顔を真っ赤にして謝ってきた。

「い、いや…」

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