双子の姫達
兄は急いで来たのか
まだ外は寒いと言うのに
汗をかいていた。
幸子「お兄ちゃん、昨日遅くまで勉強してたでしょ?
起こしたら可哀想だったからコンポのアラームだけ設定してきたの。
ちゃんと起きれたでしょ?」
兄「いや、それはありがたいんだけど幸子が一人で行動するのは危ないだろう。」
幸子「大丈夫だって♪お兄ちゃんは心配性なんだから。」
お兄ちゃんには今日のことは内緒にしとこう。
兄「それならいいんだけど。
今日は教室に行く前に職員室に行かないとだめなんだ。」
幸子「何で職員室?」
兄「今日から転校生が来るらしくて、呼び出されたみたい。」
幸子「この時期に転校生なんだ珍しい。
お兄ちゃん、委員長だもんね。
じゃあ、ちょっと早めに行った方がいいんじゃない?」
兄「そうだな、幸子も一緒に来るか?」
幸子「あたしは、今日はコンビニに行ってから行くからお兄ちゃん、先に行ってきなよ。」
兄「そっか。俺は先行くから、気をつけて来るんだよ。」
幸子「うん。大丈夫だよ♪」
そう言うと
兄はあたしに軽く手を振り学校への道のりを足早に向かった。
兄と別れた後コンビニに向かいあたしは歩いた。