惚れ薬2〜彼と甘い薬〜
「先輩」

心地よい声に振り向くと、甘い香りがした。

「なにしてんの?」

「空を見てた」

「なにかあるの!?」

冷たい窓に張り付いて、空を覗く。

コトリと置かれた缶から、甘い誘惑。

「なぁんにも、ナイよ」

優しい薬をヒトクチ。

「飲んだね」

「ご馳走様」

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