惚れ薬2〜彼と甘い薬〜
「オハヨ。先輩」

初めに気に入ったのは、この声だった。

低過ぎない、柔らかな音。

「おはよう。朝から元気だね」

立ち止まらない私の隣に、彼は並んで歩き出す。

「中華苑のラーメン、ゲット」

「私も、あそこのラーメン好……っ!!!」

思わず顔をあげたら、バチッと音をたてて目があっちゃった。
< 5 / 56 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop