惚れ薬2〜彼と甘い薬〜
「選ばれたよ」

チラリと視線だけで、こっちを伺う。

……そんな顔、ズルイよ。

「良かった。驚かせないで」

「……一番に、先輩に言いたかった」

一変して、キリッとした視線が私を見据える。

今度は、私の手が痛いくらい強く握られた。


「ごめんね」

背伸びをして、腕を伸ばす。

「頑張ったね」

ポンポンと頭を撫でる。

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