いつか、きっと
恋心
だんだん、クラスにも慣れてきた。

「おい。」



この声は…。


そこにいたのは、斎藤歩だった。

「なによっ!?」

こいつと関わりたくないんだよね。

「あのさ、お前彼氏いんの?」


は…?
いきなり何よ。


「い…いないけど。」

「ふーん。そっか。」

初めて見た。
こいつの笑顔。


……ドキン。


え…?
今、確かに私の胸がドキドキした。
違う、違う。
気のせいだよ。



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