いつか、きっと
そして放課後。

「波留〜♪一緒に帰ろっ」

「うんっ」


2人で話ながら歩いた。
さやと話してると、時間があっというまに過ぎる。

そして、さやの家に着いた。
私の家は、まだ先。
ここで、いつもばいばいしてる。

「んじゃ、さや、ばいばーい♪また明日ねっ」

私はさやに手をふった。

「ばいばい♪」

さやも私に手をふる。

そして私は1人で家まで歩き出した。

1人でいると、いろんな事を考えさせてしまう。
真っ先に浮かんだのは...あいつの顔だった。

「あ、ゆむ…」

無意識につぶやいた。

「なーに??」

後ろから声がして、とっさに振り向く。

…えっ!?

そこにいたのは、あいつだ。
や、やばい…。
私、さっき、無意識で「あゆむ」って言っちゃった。
「な、なによっ」

むきになる。
だけど、私の胸はドキドキだった。

「何って…波留が呼んだんだろ。」

―波留。

胸のドキドキが最高潮に達した。

「呼んでないよっ!!!もうどっか行ってよっ」


【照れ隠し】

今の私にぴったりの言葉だ。


「なーんだ…。呼んでもらえて嬉しかったのに」


え…。どうゆう意味?
胸のドキドキが収まらなくて、ばれないようにするのが精一杯だった。

「もう、そうゆう冗談やめてよっ。私帰るからっ。」

急ぎ足で家に帰った。



ねえ…私、どうしちゃったの…?




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