ぬくもりに触れたくて。
「おはようまろん。」
「ん…おはよ~」
いつものようにキスをして
朝食の支度をする
「りっくんご飯だよ。」
「うん。」
新聞に目を通して、朝食を食べる。
いつもと変わらない日常
変わりそうなのは私の気持ち。
怖い…。
「まろん?…どうした?」
私の顔を心配そうに覗き込む
「ううん、大丈夫だよ。
あ、コーヒー入れるね」
まだ浮気が決まった訳じゃないし
ただの友達って事もあるかもしれない。
うん、信じよう。
「はいコーヒー。」
「ありがとう。」
嬉しそうにコーヒーを受け取る
いつものスーツ
甘い香水の香り
大好きな笑顔
大好きなあなた
「行ってきますまろん。」
大きな手で頭を撫でてくれた
さっきの不安なんかどこかに飛んでしまった
陸登がする訳ない。
大丈夫。
「私も、バイト行かなきゃ。」
疲れて帰ってる陸登を笑顔で出迎えるんだもん。