ぬくもりに触れたくて。

-わすれな草-


「私、わすれな草が好きなんだ。」

そう何気ない発言

「まろん、はいコレ」

仕事から帰宅した彼の手には

わすれな草の花束。

「これ…」

「真実の愛って花言葉だろ?」

「そうだよ。
ありがとうりっくん。」

「真実の愛、まろんに誓う。」

そう綺麗に笑ってちょっと長いキスをくれた。

「あとで飾るね♪」

「うん、ねぇまろん。
週末さ、旅行行かない?」

「旅行?」

「良いホテル見つけたんだ。」

「本当?
行きたいな。」

忘れな草の花を飾る。

部屋の中が明るくなった。

「決まりね、じゃあ予約しておくから。」

「楽しみ//」

陸登と旅行は初めて。

仕事の関係でなかなか行く時間が取れなくて。



「りっくん、明日だね旅行!」

「な、2人で良い思い出沢山作ろうね。」

「うんっ!幸せな思い出作ろ♪」

そして迎えた旅行の日。

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