ぬくもりに触れたくて。

結婚披露宴は無事に終わった。

今日はホテルに泊まる。

「お疲れ様、まろん。」

「お疲れ様、陸登。」

そう互いに見つめ合って話す。

「凄い良い結婚式だったと思う。まろんは?」

「私も、今日の式は最高に良かったって思う//」

「ね、綺麗なまろんを沢山見れたし、俺は満足だよ。」

「そうだね//…きゃっ?!」

体がいきなり宙に浮いた。

「やっ…おろしてっ//」

「いや。お姫様抱っこ夢だって言ってたじゃん。」

クスっと笑いながら私の手を首に回させる。

「そうだけど_///
恥ずかしいよぉっ。」

「見てまろん、綺麗な満月。」

「あ…本当だ。」

空にはまんまるのお月様。

私達を優しく照らす。

それから、ベッドに下ろされる。

「愛してるよまろん。
絶対離さない…幸せにする。」

「私も愛してるよ。
うん、離さないでね?
幸せにして?」

両手を差し出す。

彼と視点が重なる。

触れるだけのキスが深さを増す。

息が出来ない程のキスをくれる。

「ん…は…っ…//」

「まろん、まじ可愛い…。」

その顔が嬉しそうに微笑んで

また一つ私は小さなキスを彼にあげた。

お互いを求めるように

抱きしめ合い、抱き合った。

首には赤い華を幾つも残しながら

また再度

愛を誓うの_。

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