ぬくもりに触れたくて。
ラーメン屋を出て
「今日はありがとう御座いました。本当に助かりました!」
「こちらこそ、ラーメンまでご馳走して貰っちゃって有難う御座いました。」
頭を軽く下げて上げた。
「あ、夜は寒いし危ないから送りますよ。」
そう言って駅まで送ってくれた。
「じゃあ、気を付けて帰って下さいね?」
「はい、わざわざ有難う御座いました」
電車が来て乗り込む。
彼はずっと手を振って見送ってた。
「あ…連絡先、聞けば良かった。」
物凄く後悔(苦笑)
今更戻れないし…
諦めよう。
1日だけ、神様がくれたサプライズってことにしよう。
ポケットに手を入れる。
カサって言う音と出てきたのは一枚のメモ用紙。
中を開くと彼の連絡先が書かれていた。
「え…いつの間に…(笑)」
"陸登"
だからりくちゃんなんだね。
それから帰宅して
早速メールした。
「22なんだ。私の3つ上か~。」
なんて思いながら夢中でメールのやり取り。
いつの間にか好きだった人のことなんか忘れてた。
ちょっとだけ
この陸登さんが気になってたみたい。