ぬくもりに触れたくて。

「ママ~」

「お~い、まろん早くおいで。」

私を呼ぶ声。

「今行くから待ってて。」

目の前には幸せな毎日。

今日は天気が良い、ピクニック

「ほら、口に付いてる。」

「そういう陸登こそ付いてるよ(笑)」

「パパはずかしいの~」

膝に座る宝物は小さな手を叩いて笑ってる。

そんな我が子を見て、陸登も私も笑う。

そして、3人で大きな木の下で

暖かい日差しに包まれて

お昼寝をした。

3人で抱き合いながら。



そう、そんな夢をよく見るの。

「そっか、きっとこの子も早く生まれてきたいんだね。」

「そうだね、凄く可愛い声で私たちの名前を呼ぶの。」

「ふふ、パパか。なんか照れる。」

「照れちゃって、可愛いな~。」

ふと、赤くなる顔が可愛くて仕方ない。

普段は大人な彼がたまに見せる表情に

笑みが止まらなくなる。

きっと、この先

もっともっと幸せがある。

生まれてくる命と一緒に作る思いでと幸せがたくさん。

< 40 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop